概要
公開日 2018.06.29 更新日 2018.06.29
Joruri CMS 2017は、地方自治体の公式サイトの構築に利用することを想定した国産CMSです。
このCMSは当社サイトブリッジ株式会社の社内のメンバーで開発が進められています。
自治体サイト向けCMSの要件
自治体公式サイトにおいては、ページの読み上げ、ふりがな機能や自動翻訳への対応をはじめ、ウェブアクセシビリティ規格(JIS X 8341-3:2016)への準拠が求められます。
これら各種の要件を満たすためには、自治体公式サイトの構築に必要な機能を備えた専用のCMSが必要となります。
また自治体公式サイトの運用は、それぞれの職員の方がCMSを操作してページを作成し、承認フローを経由後、ページを公開しています。
このため誰でも簡単にページを作成でき、ページ作成から公開までの操作がわかりやすく、確実に行えることが求められます。
Joruri CMS 開発の経緯
当社(当時の社名は株式会社アイ・ディ・エス)は、2008年6月に徳島県の公式Webサイトの再構築業務を受注し、徳島県様と共同でCMSを開発して、Joruri CMS と命名しました。
その結果、Joruri CMS は自治体サイトを構築するための必要最小限の機能をすべて備えた、シンプルで使いやすいCMSとなりました。
またJoruri CMS をオープンソース(GPL v3)として公開したことから、多くの自治体様で利用いただいております。
当社においては、多くの自治体様やサイト制作会社様からのご要望を受け、Joruri CMS の機能開発に持続的に取り組んでいます。
Joruri CMS Ver.1からVer.3までは、Ver.1の操作性を変更せずに、小規模な機能追加のみを行ってきました。
Joruri CMS 2017開発の経緯
Joruri CMS Ver.1は記事コンテンツにほぼすべての機能を集約しており、大幅な機能改善を行うには、記事コンテンツを機能ごとに分割する必要がありました。
このため記事コンテンツからカテゴリ、イベントカレンダー、関連ワード、組織管理の機能を分離し、大幅な機能改善を行い、2017年4月にJoruri CMS 2017と命名してリリースしました。
Joruri CMS 20XXのプロダクトは、バージョン番号ではなく、年号での表記とするため、プロダクトの年号が異なると、機能が大幅に異なる可能性があるとご承知おきください。
また細かい機能改善版は、年後の後ろに、Release 2のようにリリース番号を付加して公開します。
2017年3月に稼働した徳島県様の情報セキュリティクラウドにおいては、現在14の自治体様の公式サイトを1式のJoruri CMS 2017に集約しています。
Joruri CMS の開発スタートから、約9年の開発の積み重ねにより、公式サイトのマルチテナント環境を問題なく実現できるようになりました。
今後の開発ビジョン
自治体サイト再構築のプロポーザルで要求されている機能は、年ごとに変わってきており、新しい要望は随時Joruri CMS 20XXに追加していく方針です。
当社においては、既存の利用者様が混乱しないように、自然な形で新しい機能を追加したいと考えており、そのための開発期間がかなり長くなっていることをご理解ください。