機能開発の方針

公開日 2021年10月22日

更新日 2021年11月17日

機能追加・改善の仕様決定

Joruri CMSの機能追加・改善は、下記の指針に基づき、優先度が高いものから順次実装しています。

プロポーザルの機能要件

自治体公式サイトの再構築プロポーザルは、多くの場合その要求仕様が公式サイトに公開されます。
「CMS機能要件一覧」にCMSの機能要件が数百項目記載されています。

この「CMS機能要件一覧」を分析し、要件を満たすように機能を追加・改善しています。
すでに類似の機能が実装されており、管理画面全体での操作性やデザインの統一性から実装済みの仕様が最適と判断した場合は、機能要件に完全に合致させるところまでは実装していません。
このため「CMS機能要件一覧」にて、「標準機能で対応」とならない項目があります。

職員の方の操作性向上

Joruri CMSはサイト公開後に、職員の方が自分でサイトを改善していけることを目標としています。
自治体公式サイトの場合、サイトの初期構築は請け負ったベンダーが行います。
このためサイトをゼロから作成する場合の作業効率や操作性よりも、完成したサイトを運用期間中に自治体の担当の方がある程度自由に変更できることが重要となります。

自分で作成してサイトを公開し、運用中に自分で修正するのであればまだ簡単なのですが、ベンダーが作成した自治体公式サイトのように大規模のサイトを運用中に公開画面を崩さずに修正するのは容易ではありません。

Joruri CMSを開発している当社サイトブリッジ社では、この問題を次の方法で可能な限り解消できるように努力しています。

 1.運用保守契約の範囲で、サイトのHTML、CSS、JavaScriptのコードや管理画面の設定に関する些細な変更に対応いたします。

 2.サイト構築においてJavaScriptを記述して機能を実現する部分を可能な限りなくし、管理画面の設定で挙動を変えられるようにコンテンツやピースの機能を改善します。

 3.ベースとなるサンプルサイトの構造を工夫し、なるべく簡単でわかりやすい操作でサイトを変更できるように制作しています。

 4.操作をわかりやすくし、操作効率を高められるように、管理画面を改善します。

 5.大規模な修正に対応できるように、開発用CMSと本番CMSを密に連携できるステージングサーバーを開発する予定です。

上記の1,2については、以前からこの方針で取り組んでいます。
Joruri CMS 2020においては、特に3,4の件に注力し全面的な改善を行いました。
5のステージングサーバーについては、Joruri CMS 2024で対応するシステムを開発する予定です。

公開画面の情報表示の改善

自治体公式サイトにて、利用者が目的の情報を探しやすくするため、情報の一覧表示の形式を工夫してきています。

分野や組織別の記事一覧ページ(中間ページ、インデックスページ)については、初期型のJoruri CMSから実装されている2つの分類軸のネスト表示により、一般的な公式サイトよりはわかりやすい表示が行えています。
このネスト表示機能も改善の余地がまだありますが、現在は末端の記事ページの改善に注力しています。

利用者は公式サイトのトップからカテゴリ一覧をたどり目的のページを探すのではなく、Googleで検索して情報を探します。
Googleにヒットするのは末端の記事ページであることが多く、記事ページから関連するページへのナビゲーションが重要となってきます。
従来のトップと末端のページの役割が入れ替わった状況であり、記事ページにトップページと同様のランチャー機能が必要となってきています。

ベンダー(当社を含め)の操作効率の改善

サイトを制作する際は数え切れないくらいマウスを移動しクリックします。
このマウス移動とクリックの数を可能な限り減らすと、サイト制作の時間を短縮できます。
Joruri CMS 2017では、管理画面に「詳細」のタグが並んでいましたが、Joruri CMS 2020ではマウス移動を減らすためにオブジェクトタイトルと行のクリックに置き換えました。

管理画面のメニューを開けた際のデフォルトの設定や左側のツリーの状況などを最適なものとすることで、作業のための設定を減らすことができます。
Joruri CMS 2017では利用しない画面でも、コンセプトをツリーに表示していましたが、Joruri CMS 2020では画面に最適な情報をツリーに表示する仕様に変更しました。

画面を開けたときに表示されている情報を短時間で把握できるように、画面の視認性も重要です。
Joruri CMS 2020では、統一した形式の画面タイトルを設定し、ボタンの配置と名称を整理するなどして、画面全体の視認性を向上しています。

サイトの初期構築用の機能は自治体の方がほとんど利用しないことと、サイト制作者は操作に慣れていることから、改善の優先度は低かったのですが、ZOMEKIクラウドの公開やPWMでのUIの統合などを見据えて大幅な改善に着手しています。
Joruri CMS 2020では内部構造に影響を与えない範囲で行える改善に取りかかりました。
今後もこのような改善を継続して行います。

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